何のために仕事をしているのか、心がモヤモヤを感じることってありませんか?
消費者に向けた商材を扱う企業であれば、顧客の顔を思い浮かべることはできるでしょう。
顧客の期待に応える実感がほしい!
とはいえ、業種・業態によって異なりますし、直接的な実感を一律に得られるわけでもありません。
・仕事が単純作業化している
・仕事の目的を見失っている
・モチベーションが上がらない
この記事では、20代〜30代の若年層・中堅層のみならず、マネジメント層を対象としています。
その上で企業の意義と個人の行動の観点から、実体験に基づく解決策を提示します!
読み終えることで、上記の結論を前提に、明日からのアクションにつなげられるようになります。
・仕事の目的が見えづらい理由を解説
・意義を理解するために必要なこと
・意義を理解してモチベーションを上げる方法
・意義が合わないと思ったときの対処法
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仕事の目的が見えづらい理由
まず仕事の目的がぼやける現象からお伝えしますと
企業の意義と個人の行動、それぞれの目標に筋が通っていない
と挙げることができます。
お伝えする内容は実体験をもとにした仮説であり、また要因は全体の一部分という位置付けです。
その前提の上で詳細に説明しますと、そもそも目標には3つのレイヤーが存在します。
・意義目標:企業
・成果目標:部局
・行動目標:個人
上は抽象度合いが高く、下へ向かうほど具体性が増します。
行動とは具体そのものですよね。
3つの目標は抽象の度合いこそ違えど、本質的にはバラバラではなく一本でつながるべきです。
残念ながらビジョン=意義がお題目化し、現場はそのときのタスク=行動に追われがち。
そんなことよりも今期の数字……!
それでは、なぜトンネルのように一本の筋がスースーと通らないのでしょうか。
構造的な要因は組織の大元であり、一言で表してしまえば経営に行き着きます。
組織のポジションのレイヤーごとに、目標の捉え方も分断されているのでしょう。
「それって経営の仕事だよね?」
ここで他責にして終わってしまうのも一つの考え方。
しかし!です。
行動目標が主な現場にも効く変数、つまり変えることのできるアクションはあるのです。
仕事の意義を理解するには
現場の視点から意義を見通そう
現場ができる意義の理解を深める方法として
現場の視点から意義を見通す
このように表現できます。
理解を深めるためにイソップ寓話を例に出します。
ご存知の方もいると思いますが、現場が意義を見通している状態を示す好例です。
あなたは何をしているのですか?
職人たちはそれぞれ下記の3つの回答をしました。
①街の幸せをつくっています
②家を建てています
③レンガを積んでいます
①〜③の中で、モチベーションがもっとも高いのはどの職人でしょうか?
そこはやはり「街の幸せの実現」を掲げている①でしょう。
これらの抽象の度合いのレベルは前述した、
①意義目標:街の幸せをつくっています
②努力目標:家を建てています
③行動目標:レンガを積んでいます
に対応しています。
じつは①だけだと抽象的すぎて、何をしていいかが曖昧なんですよね。
重要なのは①〜③が一気通貫してこそ筋が通るといえます。
もちろん、たたき上げの経営層もいますが、基本として経営の役割は意思決定です。
本質的には、3つの抽象レベルをもっとも理解して体現できるポジションこそ現場なのです。
現場ってあらためて重要なんだね!
意義の理解=モチベーションの向上
解決策の結論は企業の意義の理解を深めることで、モチベーションを高めることです。
現場が意義の理解を深めることで、次のようなメリットが挙げられます。
・モチベーションへの寄与
・経営的な視点が身に付く
・作業から仕事へと変わる
つまり、企業の意義の理解を深めることで、モチベーションが上がるのです!
実際、自分の視座が高まったことで、徐々に考え方と行動が変わった実感を持っています。
仕事の意義を理解するアクション3選
それでは意義の理解の観点から、現場社員が明日からできるアクションを3つ紹介します!
①創業者の言葉を探す
②企業理念に立ち返る
③中期経営計画を読む
以上、3つです。
①創業者の言葉を探す
創業の書には、いまだなお心惹かれる本質を突いた言葉が綴られていることもあります。
場合によっては額縁のお飾りがホコリを被り、忘れ去られているケースも。
ちなみにソニーが創業者の言葉に立ち返ってパーパスを再制定したのは有名な話です。
このパーパス・存在意義をもとに求心力を高め、業績を伸ばしているとも言われてますよね。
②企業理念に立ち返る
企業理念に立ち返り、社会に対してどんな価値を提供するのかを再認識してみてください。
このビジョンを体現するために自分は日々行動しているかを意識するようにします。
当たり前だけど重要です!
しかしその一方で、企業理念そのものが全社に浸透していないこともあるでしょう。
実際問題、ゼロからつくるよりも浸透させることの方がむずかしいです。
それでも、まずあなたから意義を理解し、腹落ちさせるアクションが重要です。
もしも会社にビジョン再設定のプロジェクト的な活動があれば、迷わずに手を挙げましょう。
組織全体に浸透させていくには、一枚岩にいかない苦しさがきっとあります。
現場と経営の調整役……!
それでも、そのプロセスを通じて得られるものは大きいです。
私自身、そういったプロジェクトに参加し、自社の意義に対する考えを磨いていきました。
③中期経営計画を読む
成長戦略として企業は中期経営計画を掲げているケースが多いです。
社内では中期経営計画を制定するのに現場が奮闘しても、できあがった資料はデスクの上に積んである。
このような状態では、もったいないですよね。
計画ができてからがスタートだよね!
理念を体現する企業活動を3〜5年期間の計画でまとめたものが、いわゆる中計です。
意義と行動を結びつける間に位置付けられる大切な内容のはず。
企業理念・ビジョン→中期経営計画→事業計画→部門目標
これらが一本につながっていることを意識しましょう。
もしも意義が合わないと思ったら
意義・ビジョン・パーパスといった原点に立ち返った上で、合わないと感じる可能性もゼロではないと思います。
「意義には共感しないけれど、日々の行動に満足しているからOK」
ではあれば良いでしょう。
ただし本来論でいえば、個人は企業の意義に共感したから所属をしているはずです。
集まった個人が自己実現する場が企業であり、双方の方向性の重なり合う点がお互いが共存する理由。
いわゆるドラッカー的な理想論ではありますが、転職活動をすると当たり前に感じられます。
もしも別の場所を探すのであれば、企業の意義から検討いただくことをおすすめします。
まとめ:意義を理解してモチベーションアップ!
この記事では、現場社員が意義を理解してモチベーションを上げる解決策をお伝えしました。
現場の視点から意義を見通す
↓
企業の意義の理解が深まり、モチベーションが上がる
明日からできるアクション
①創業者の言葉を探す
②企業理念に立ち返る
③中期経営計画を読む
一ついえるのは、根本から腹落ちしている現場社員は貴重です。
風当たりが強い場合も、意義を落とし込んで行動をした経験はどの場でも活きます。
ぜひ目的ファーストにつつ、それに紐づく一気通貫した行動を心がけてみてください。
イソップ物語の街をつくっている職人のように、モチベーションへの寄与もきっと付いてきます。
それではよい一日を!
参考文献:『THE TEAM 5つの法則』麻野耕司 幻冬舎/NewsPicks Book
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