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らこ
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漫画で読める文学おすすめ5選!ビジュアライズで世界観を味わおう!

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名作文学をおさえておきたいけれど、いきなり原作は難しいと思った場合は「漫画」がおすすめ!

ビジュアライズによって頭の中でイメージがしやすくなり、原作を楽しんで読めるようになるからです。

そしてなにより、漫画化した作品そのものを味わえるのは至高の読書体験です。

そこで今回は名作文学を漫画で楽しめる、おすすめの本5冊を紹介します。

目次

漫画で読める名作文学おすすめ5選

漫画で読める文学おすすめ5選

作品の要約を超えて一つの漫画作品として完成されている作品を厳選しました!

  • 手塚治虫シェイクスピア漫画館
  • 死者の書
  • 戦争と一人の女
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」
  • 番外編:ロジ・コミックス

①手塚治虫シェイクスピア漫画館

もしも手塚治虫がシェイクスピア作品を題材に漫画を描いたら?のアンソロジーです。

テーマとなるシェイクスピア作品は下記の通りです。

・ハムレット
・オセロ
・じゃじゃ馬ならし
・マクベス
・ロミオとジュリエット
・ベニスの商人

シェイクスピアを代表する作品群が収められています。

まさに要約を越えた手塚治虫アレンジの漫画作品として十分に楽しむことができます。

じつは手塚治虫はシェイクスピアに関して造詣が深く、オマージュした作品を残しているんです。

たとえば演劇をテーマの『七色いんこ』は記念すべき第一話は「ハムレット」というように。

なんと「ロミオとジュリエット」を原案・下敷きに『鉄腕アトム』でアレンジにも挑戦しています。

その名も「ロビオとロビエット」!

手塚治虫×シェイクスピアのコラボレーションを堪能しましょう。

死者の書

日本の民俗学の祖と称されるのが柳田國男であり、高弟として民俗学の礎を築き上げたのが折口信夫。

折口信夫『死者の書』は興味があったものの松岡正剛の「千夜千冊」の紹介からむずかしさに震えます。

死者の書

そこで、極めてビジュアライズの難易度が高そうな本作にトライしたのが近藤ようこ氏です。

『死者の書』は悲劇の皇子・大津皇子が主人公・藤原郎女(いつらめ)との交信を描きます。

幻想的・叙情的とも呼べる折口の世界観を見事にビジュアルで示しています。

神秘的にさまよう郎女(いつらめ)の独特な表情や奈良・大和の風景が脳裏に焼き付きました。

忠実に再現されているため、その後に原作を読む上でも、きっと手助けしてくれるでしょう。

近藤ようこさんの表現力は圧巻です!

戦争と一人の女

『堕落論』は知っているけれど、坂口安吾の小説は未読の方もいるのではないでしょうか。

本作は、戦争体験を下敷きとして戦後まもなく1946年に上梓されています。

男女ふたりが戦争の期間中、手を取り合って期限付きの夫婦を演じるというお話。

設定からして切なさが漂います…

じつはGHQの検閲を受けたため、男女の視点を変えて関連作品を全3つ出しているんです。

近藤ようこ氏は3つの作品の要素を取り込み、非日常の中にある日常を描ききっています。

村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

ユニークなのは、2つの文学作品をそれぞれ漫画化したものを一冊にまとめているところでしょう。

2020年に発売された本書には、こんな数字の縁があったそうです。

・オーウェルは1948年に36年後の未来「一九八四年」を描く
・村上春樹の「螢」は1984年に上梓
・1984年の36年後は2020年にあたる

ちなみに村上春樹には『1Q84』という作品があるよね!

『螢』における親友の死の原因がわからぬ、なんとも言いがたい不安感。

『一九八四年』の監視社会という名の暴力で抵抗むなしく散ったウィンストンとジュリアの関係。

2つの作品性からは、どんな共通点を見出すことができるのでしょうか。

漫画化した文学作品を越えて「セット読み」という新たな読書体験にいざなってくれます。

共通点に意識しながら「セット読み」してみてね!

番外編:ロジ・コミックス

文学作品の漫画化に絞りたかったですが、名作という点で紹介させてください。

本作は、哲学者や数学者、論理学者の顔を持つバートランド・ラッセルの半生を漫画化した作品。

海外翻訳の作品だけど、オールカラーで読みやすいよ!

ラッセルの研究対象は、人生を歩んでいくにしたがって数学・哲学・論理学と移ってゆきます。

そこで出会う周囲の人物との関係や葛藤を見事に描写しています

哲学者に焦点を当てた本は存在するけれど、人物間の関係性を浮き上がらせるのが本書です。

なんとなく名前を知っているホワイトヘッドやウィトゲンシュタインとは、どんな関係性だったのか。

「人」から入ると興味を持ちやすい方には、心からオススメする一冊です。

まとめ:漫画で読める名作文学おすすめ5選

この記事では、漫画で読める名作文学おすすめ5選を紹介しました。

①手塚治虫シェイクスピア漫画館
②死者の書
③戦争と一人の女
④村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」
⑤番外編:ロジ・コミックス

その他にも哲学や古典の漫画・小説に興味がある方は下記も目を通しましょう。

それではよい一日を!

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